ことば・辞書・日本語文法(2)

元日本語教師です。ことばと、(日本語)辞書と、日本語の文法について、勝手なことを書いていきます。

青竹

また「青」をめぐる語を。

 

  青竹 幹の青々した竹。あおたけ。「-踏み〔=半分に割った青竹を踏む足裏マッサージ〕  (三省堂国語辞典

 

最初にこれを読んだとき、そういう種類の竹のことかと思いました。つまり、竹にもいろいろあって、青々したものから、品種の違いでそれほど青くないものもあって、というふうに。

他の辞書を見ると、どうも違うようです。

 

     新潮現代 幹の青い生のタケ 

  学研現代新 切り取って間がない青い竹

  明鏡 切り取って間もない、幹がまだ青い竹  

 

なるほど。切ってから時間がたつと、青くなくなるわけですか。

あれ? では、「青竹踏み」の竹は青くなくなっているはずですね。

もしかすると、あれは本物の竹ではなくて、合成樹脂に色を塗ったもの??

ともかく、三国の記述は改良の余地があります。