三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 「インスタント・即席」について。 niwasaburoo.hatenablog.com インスタント 即席。「-食品・-コーヒー・-ラーメン・-な処置」 即席 1その…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 「ウェーデルン」ということばと、それを説明することばをめぐっていろいろ書いたことがあります。 niwasaburoo.hatenablog.com ウェーデルン〔ド…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 外来語をいくつか。 ずいぶん前に、「2015-07-31アイドリング」という記事を書きました。 niwasaburoo.hatenablog.com アイドリング 機械の、から…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 「2017-08-12ウエ ート」という記事で、外来語が表す「意味」の説明と、その「使い方」の説明の違いについて書きました。 niwasaburoo.hatenablog…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 外来語の原語問題です。その外来語はどこの言語から来たのか。 「2017-10-27ドライブウェ-」という記事で、原語は英語か、それとも和製語かとい…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 用例に関する問題をいくつか。 かなり前に、「青い」の用例について批判的なことを書きました。 niwasaburoo.hatenablog.com 青い ①青の色だ。「…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 「雑草」について。 niwasaburoo.hatenablog.com 七版で「あかざ」という項目を見たとき、ずいぶんそっけない説明だなあということと、語釈に「雑…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 差別語の問題です。前に「あいのこ」ということばをとりあげました。 niwasaburoo.hatenablog.com 三国第七版の記述を。 あいのこ 合いの子・間い…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 「2019-11-27 エイト・ナイン・テン・その他」という記事の終わりのところで、 niwasaburoo.hatenablog.com 「些末なこと」として次のようなこと…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 今回は「イー E」です。前に、「2017-7-9 E」という記事を書きました。 niwasaburoo.hatenablog.com 第七版では、「東」を表す記号とあります。そ…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 今回は「名詞」か「造語成分」かという話です。「2017-08-25 ウインター」という記事で、「ウインター」は名詞とは言えない、ということを書きま…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 1 あいうえお(順) まず、「あいうえお(順)」です。 第七版にはこの項目はありませんでした。niwasaburoo.hatenablog.com 第八版には、「あい…
三省堂国語辞典第八版が第七版からどう変わったか、このブログでこれまでにとりあげてきた項目を見てみます。 まず、明らかな誤植から。 「2017-08-05ウエストポーチ」で「ポーチ」の英語が間違っていることを書きました。 niwasaburoo.hatenablog.com 第八…
前回の記事の最後にこう書きました。 辞書による自他の認定の違いがかなりの数あるということ、それをどう考えるか。 それをまた考えてみます。「ブレーンストーミング(脳内嵐)」風に、(私は賛成しないものも含めて)いろいろな意見を並べます。 A一つの…
前に、「国語辞典の「自動詞・他動詞」(27):宮島達夫の自他比較表」の最後に、宮島以外にこのような比較をした人がいたら教えてくださいと書いたところ、editechさんが次の論文を教えてくださいました。 山崎誠「辞書における自動詞・他動詞とコーパスにお…
前回の続きです。 前回は、三国の ・「〇〇を」の形を受ける動詞は他動詞〔(他)と表示〕 三国八版「文法解説」 という定義を受けて、だったら「ヲ動詞」といっても同じことで、さらには「ガ動詞」「ガ・ヲ動詞」「ガ・ニ動詞」のように動詞を分類していけ…
三省堂国語辞典第八版が動詞の自他の基準をそれまでとは大きく変え、 ・「〇〇を」の形を受ける動詞は他動詞〔(他)と表示〕 ・「〇〇を」の形を受けない動詞は自動詞〔(自)と表示〕 三国八版 p.1693 としたことを前々回に書きました。 これと、第七版ま…
前回の続きです。三省堂国語辞典で自動詞とされ、しかし、「を」をとると思われるもののリストです。第八版の自動詞・他動詞の定義によれば他動詞とされるはずの用法を持つ動詞です。 用例はほとんど実例からです。次の資料によります。主に国立国語研究所が…
まだまだ続きます。 そろそろ国語辞典を離れて、そもそも「日本語の自動詞・他動詞」とは、ということを考えなくてはいけないと思うのですが、その前にどうしてもとりあげておかなければならない「事件」があります。 それは、先月、2021年の12月に三省堂国…
国語辞典の自他表示を調査し、その違いを一覧表にするという作業を、50年前にやった人がいます。宮島達夫(1931-2015)です。 宮島は1972年に『動詞の意味用法の記述的研究』というスゴイ本を出しました。動詞研究の基本書です。(この時、宮島は40歳と少し…
動詞の一覧だけでなく、自他の比較の一覧も作っておきましょう。記事の順です。(見間違い・写し間違い・カン違いなど、あると思いますが、ご容赦を。) (1)(2)(3)(4) 越える 越す 飛び越える 飛び越す 乗り越える 乗り越す 乗り過ごす 新明解8 自 自 自 自…
ずいぶん長く書いてきたので、どんな動詞をどこでとりあげたのか、リストを作っておきます。ついでに、問題点をかんたんに振り返ってみます。 国語辞典の「自動詞・他動詞」 (1)自動詞・他動詞の定義 (2)越える・越す・飛び越える・飛び越す (3)乗り越える・…
国語辞典10冊の比較の最終回です。心理的な意味の動詞をとりあげた時、いくつかを忘れていました。 心理的な意味を表し、「を」があっても他動詞と認めない辞書がある動詞「焦る」「気取る」「恥じる」を。 焦る 恥じる 気取る 新明解8 自 自他 自他 明鏡3…
国語辞典10冊の自他判定の比較という、まあ何というか、相当ヒマ人の時間つぶしもそろそろタネがなくなってきました。 今回は落ち穂拾い。 まず、時の経過を表す「送る」と「暮らす」を。 「人に物を送る」あるいは「見送る」という意味では他動詞ですが、「…
自動詞派と他動詞派がきれいに分かれる動詞と、新明解・三国が独自の動詞を。 畳み掛ける 取り乱す 自慢する 誇る 新明解8 自 他 自他 他 明鏡3 他 自他 他 他 三国7 自 自 他 自他 岩波8 自 自 他 自 学研新6 他 自他 他 他 三現新6 自 自他 他 他 小…
岩波の特集です。動詞の自他について岩波だけが他の辞書と違う判定をしている語をとりあげます。 備える 繰り返す 煮出す ねじ込む 新明解8 他 他 他 自他 明鏡3 他 他 他 自他 三国7 他 他 他 自他 岩波8 自他 自他 自他 他 学研新6 他 他 他 自他 三…
前回の「思う」などにつながる「思い煩う」と意味の近い「ためらう」などを。 「思い煩う」は辞書による自他の判定が大きく違う動詞です。自動詞とする辞書が5冊、他動詞とするのが3冊、自他両用が2冊。 思い煩う ためらう 新明解8 自他 自他 明鏡3 他 …
精神活動を表す動詞で「思う」の類を。 思う 思いつく 思い込む 思いつめる 思い切る 新明解8 他 他 他 自 他 明鏡3 他 自他 他 自他 自他 三国7 自他 他 自他 他 他 岩波8 他 他 自 他 他 学研新6 他 他 他 他 自他 三現新6 他 他 自 他 他 小学日 他…
前回の続きで心理的な意味を表す動詞を。怒ったり憤ったりせず、忍んだり耐えたりする動詞です。 忍ぶ 耐え忍ぶ 耐える 新明解8 自他 自 自 明鏡3 自他 自他 自(他) 三国7 自他 他 自 岩波8 他 他 自 学研新6 自他 自他 自 三現新6 自他 他 自 小学日 …
心理を表す動詞の続きです。 喜怒哀楽の喜と怒、「喜ぶ」と「怒る」「憤る」。自他の判定が揺れます。(哀楽、「悲しむ」「楽しむ」はどの辞書も他動詞とします。なぜでしょうか。) 「喜ぶ」を自動詞とする国語辞典が4冊、基本的に他動詞とするのが4冊、…