岩波国語辞典が第八版になりました。(2019年11月)
私は、ずいぶん前に岩波に「英語」という項目がないことについて書きました。
岩波国語辞典に「英語」という項目がないことに気がつきました。(「2015-04-17 岩波国語辞典と英語」)
今回、改訂されたと聞いて、まず見たのは「英語」の項目があるかどうかでした。ありました。しかし、、、
英語 学校の教科である「外国語」の一つ。英語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、実践的なコミュニケーション能力を養うことを目的とする。 岩波第八版
教科の名称として、でした!
なぜか、ずいぶん詳しく書いてあります。他の教科と比べてみます。
国語 12(略) 3学校の教科の一つである「国語科」の略。
数学 (略) ▽教科名でも使う。
理科 (略) ▽教科名でも使う。
みな、その教科の「目的」は書いてありません。
「社会」は、「社会科」が複合語として追い込み項目になっています。
社会科 小・中学校などで、社会科学的な理解や社会的な態度・技能を授けるための教科。
社会科には目的があります。社会科学に強い岩波書店?
いや、理科や数学でもいい本を出していますが。もちろん国語も。
新しく、「英語」という項目を作るに当たって、教科の解説につい力が入ってしまったようです。(しかし、他の教科の記述を見直すことはしなかったようです。)
前にも書いたことですが、岩波には「英国」も「英和・和英」もありません。
それは改訂しても変わりませんでした。