新明解国語辞典第八版の項目を検討します。
前回は、「家出」の「家」は「家庭」と考えるのがいいだろう、ということを書きました。
今回の「ペット」は、「家庭」とは別だろう、という話です。
ペット 〔pet〕その家庭で、家族の一員のようにかわいがる(小)動物。
〔お気に入りの年少者や年下の恋人の意にも用いられる〕 新明解第七版
(略)用いられた〕「-と一緒に泊まれるホテル/-保険」(略) 第八版
第八版では用例が加えられたほか、「用いられる」が「用いられた」になるという細かい修正が加えられました。(最近はそう言わなくなったのでしょうか。)
ペットは「家族の一員」だ、というのはよく聞く言い方ですが、前回の「家出」の時と同じように、一人暮らしの人のことを考えると、「家庭で」というのはどうなのかな、と思います。
その人にとって「家族」であるのはそうだとしても、それを「家庭」と言えるのか。
かわいがって飼う動物。「-ショップ・-フード」 三国
でいいのではないでしょうか。ペットは家庭に属するのではなく、人に属するのだと思います。