軽い話で。
エープリルフール〔April fool〕〔西洋の習慣で〕公然とうそをついていいとされる日〔=四月一日〕(にだまされた人)。四月ばか。エイプリ(ー)ルフール。 三国
〔西洋の習慣で〕公然とうそをつき、人をかついでいいとされる日〔=四月一日〕。 新明解
うそをついていい日、なのですが、「公然とうそをついていい」というと、それはちょっと言いすぎじゃないかと。「公然と」のところですね。もう少し穏やかな表現のほうがいいんじゃないでしょうか。
西洋で、四月一日にはうそをついて人をだましてもよいということ。また、その日。 岩波
さらっと。このほうがすっきりします。
でも、「西洋で」がかっこに入っていないのは、日本ではよろしくないという含みがあるのでしょうか。
四月一日には罪のないうそをついて人をかついでもよいとする西欧の風習。また、その日。 明鏡
〔西洋の風習で〕罪のないうそをついて人をかついでもよいとされる日。 学研現代
四月一日に、つみのないうそをついてかつぎあう西洋の風習。 新選
「罪のないうそ」ならいい、あまりひどい嘘はいけない。そうだと思います。
新選は「かつぎあう」と言っています。お互いにやるからいい。
他人に実害をあたえないうそを四月一日にならついてもいいという、西洋に始まった風習。 旺文社
「実害をあたえない」これはずいぶんはっきりした限定ですね。これも大事なことです。
[西洋の習慣で]四月一日に、たわいないうそで、人をだますこと。[注意]英語では、だまされた人のことをいう。 三省堂現代
「たわいないうそ」私はこの表現が好きです。だまされた人が笑えるような嘘がいいですね。
「西洋の習慣/風習」というのが皆入っていますが、日本でも「うそをついてもいい」とみなされているのかどうか。
四月一日にはうそをついて人をかついでもよいとされる風習。 集英社
集英社は「西洋で」と書いていません。もう日本でもOKだと認めているのでしょうか。