ことば・辞書・日本語文法(2)

元日本語教師です。ことばと、(日本語)辞書と、日本語の文法について、勝手なことを書いていきます。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

厚い

また新明解国語辞典から。 厚い 比較の対象とする(一般に予測される)状態と比べ、表層と下底の間に幅が あり、その部分が何かによって満たされている(ととらえられる)様子だ。 「月は-雲に隠れたままとうとう出て来なかった/-胸板に頭を預ける/ -壁…

広い

新明解国語辞典から。 広い 1 何かをするのに十分過ぎるほどの空間があると認められる様子だ。 「庭(部屋)が-/-グラウンド/-屋敷」(2・3の用法略) 新明解 「何かをする」ことは「広い」と感じるために必要でしょうか。 広い宇宙 広い海 広い空 宇…

偉そう

新明解国語辞典のいいところを。 えらそう 実体(内実)はそれに値しないのに、あたかも自分が偉い存在であるかのようにふるまう様子だ。「-な態度/-に説明する」 新明解 語釈、用例共にいいんじゃないでしょうか。 「偉そう」は、他の「~そう(だ)」の…

基本的

新明解国語辞典から。 基本的 その物事の存在を支える根幹にあって状況の変化などにかかわりなく、一貫しているととらえられる様子だ。「-な練習に重点を置いた合宿訓練/中央銀行の-な使命/財政改革の-な方針/与野党の見解が-に一致する 」 新明解 ち…

義務的

新明解国語辞典から。 義務的 義務だからやむを得ず(形式的に)する様子。 新明解 多くの場合は「やむを得ず」かもしれないけれど、「義務教育」というのは「義務的な教育」であるわけで、これは「やむを得ず」ではないでしょう。 したがって、単に、 義務…

内弁慶

用法が拡張されている語の話。 内弁慶 外ではいくじがないが、家ではいばっている<こと/人>陰弁慶。 三国 家の中では威張るが、外に出るといくじがないこと。また、そのような人。陰弁慶。「━の外窄そとすばり」 明鏡 家の中でばかり強がっていて、外では一…

おてんば

新明解国語辞典から。 おてんば 女性としてのたしなみを忘れて ふざけさわぐ少女(女性)。 新明解 「女性としてのたしなみを忘れて」だそうです。批判的な新明解。 女らしいとされるしとやかさのないようす。また、そのような<少女/女性>。 おきゃん。おは…