あいのこ
ちょっと問題を含んだことばを。三省堂国語辞典から。
あいのこ 合いの子・間いの子 ①⇒ハーフ②
ハーフ ②混血(児)
混血児 混血によって生まれた子ども。ハーフ。ダブル。国際児。〔語感がよくない〕
「あいのこ」を引くと「ハーフ」の②を見ろ、というのでそこを見ると「混血児」だとしか書いてありません。
「混血児」を見ると説明があります。なぜ「あいのこ」から直接「混血児」へ行かないのか。
「混血児」の「語感がよくない」とはどう「よくない」のか。「あいのこ」の語感はどうなのか。
いわゆる「奥歯にもののはさまった」ような感じがします。
他の辞書は、もっとはっきり書いているものがあります。
デイリーコンサイス *差別的表現
新明解 「混血児」の俗称。〔侮蔑の意を含意することもある〕
明鏡 人種・民族の異なる男女の間に生まれた子。△その人を貶めていった語。
学研現代新 〔卑称〕
三省堂現代新 △注意 公の場では使わないほうがよい言い方。
「あいのこ」は、「差別的表現」で、「侮蔑の意を含意することも」あり、「その人を貶めて」いう表現です。そうはっきり書くべきです。
(そういう意味合いなしに使う人・場合がある、のはそうかもしれませんが)
最後の「三省堂現代新」も、不十分です。「公の場」では「使わないほうがよい」としても、家族内、友人同士ならいいのでしょうか。私はそうは思いません。