う(鵜)
ちょっと説明が不足していると思う項目です。三省堂国語辞典から。
う[鵜]〔動〕ウミウ・カワウなどの水鳥。色は黒く、ウミウを飼いならして、鵜飼いに使う。・鵜のまねをする烏 [句] できもしないくせに、人まねをして失敗する人のたとえ。・鵜の目鷹の目 [句]〔ウやタカがえものをさがすときのように〕熱心に物をさがす(目つき/ようす)。
うかい [鵜飼い] ウを飼いならしてアユなどの川ざかなをつかまえさせる<こと/人>。うがい。
以上の説明で一応のことはわかるとは思うのですが、もう一言、説明してほしいという感じがします。
「鵜のまねをする烏」で、カラスと鵜の関係というか、なぜカラスが鵜のまねをするのか、「失敗」とはどういうことなのか、ということがよくわかりません。
例解新の説明がわかりやすいと思います。
例解新 自分の力を考えずに、むやみに人のまねをすると失敗するということ。[参考] ウも黒い鳥、カラスも黒い鳥だが、カラスがウのまねをして水にもぐれば、おぼれることから。
どちらも黒いところが似ていることと、しかし「水にもぐるとおぼれる」という違いがあることをはっきり書いています。(私は、カラスと鵜を並べる理由を考えたことはなかったのですが、黒いという共通点があることだ、ということをこの説明を読んで納得しました)
例解新は、中学生にわかるように、という態度が書き方にはっきり現れていると思います。三国は今ひとつ、という感がしますが、どうでしょうか。