「生まれる」と「生きる」の関係について。
「生まれる」は変化動詞で、そのテイル形は「結果の状態」を表すはずです。「死ぬ」や「倒れる」のように。
兵士が死んだ → 兵士が死んでいる
木が倒れた → 木が倒れている
子供が生まれた → 子供が生まれている
でも、そう言いませんよね。目の前の子供は、「生きている」でしょう。
なんでだろう。これは、例外的なことなのか、何ら不思議ではないのか。
もう一つ。「生きる」の連体修飾の形。「生きる」は動きの動詞なので、テイル形は、継続を表します。
生きている魚
でも、「生きた魚を目の前でさばいてくれる」なんて言い方をしますね。
変化動詞なら、「死んでいる/死んだ 魚」のどちらも言えるのはわかります。結果の状態を表す連体修飾ではタ形を使うというのは、よくあることです。
でも、「生きた魚」というのはなぜか。
面白いのは、「?生きた人」というのは言いにくいことです。「生きている人」でしょう。なぜなんだろう。
以上二つ、文法研究者には知られていることなのかどうか。高橋太郎あたりがとっくに書いていることなのでしょうか。
saburoo